|
3月23日、京王沿線住民13名が、京王線高架の説明会延期に伴い、意見書提出期限の延期を求め、東京都都市整備局に申し入れを行いました。
東京都都市整備局への意見書提出期限延期の申し入れ報告
参加者は沿線住民13名とけしば誠一と木下泰之世田谷区議会議員。
都側の対応者は、東京都都市整備局交通課・課長補佐ほか1名。
震災状況下で当初15分の予定が30分を超える申し入れとなり、いくつかのことが判明しました。
(1) 住民説明会の延期は14日に決定し、15日に各関係に通知した。住民が知ったのは16日説明会初日当日であったことを追及。都は「住民への通知が遅れたことはお侘びしたい」と回答。
(2) 震災を受けて、マグニチュード9は前提にしていない素案と都市計画案の「内容」の変更が必要ではと求めたところ、「変更が考えていない」との回答。
(3) 縦覧と意見書提出の期間の延期を求めたところ、「変更しない」。ただし「事態が落ち着き説明会を開いた後で、再度縦覧と 意見書提出を行うことも検討中である」。「再度行うことは法的にも可能」と、明言。
(4) しかし、「再度行わなくても法的には問題ない」ので、その点を木下議員が激しく追及。説明会を中止したのだから、縦覧と意見書提出期間も「チャラにして仕切り直せ」と迫るも、「従来の縦覧・意見書提出期間は決定済み」を繰り返すばかり。ならば、「提出期限の20日前には必ず、再度行うかどうかを決定し、通知してほしい」とけしばが迫るも、明確な返答はなし。
(5) 結果的には、「再度」実施することが前向きに検討されており、それを強く求めたことだけでも申し入れの成果はありました。
緊急申し入れ書は以下のとおりです。
東京都知事 石原慎太郎殿
世田谷区長 熊本哲之殿
杉並区長 田中良殿
緊急申し入れ書
東京都・世田谷区・杉並区・京王電鉄株式会社は、3月16日から3月28日までの日程で予定されていた京王線の線増連続立体交差事業の都市計画案と環境影響評価準備書の住民説明会について、16日の開催日初日に延期すると伝えてきました。3月11日に起こった東北関東大震災とその後も続く事態を理由にしたものです。
ところで、都市計画案と環境影響評価準備書は、すでに3月7日に公告され、4月6日まで縦覧されるスケジュールは変わりなく、住民の意見書提出も、当初の4月20日を締め切りとしたままです。説明会を延期するならば、当然、公告・縦覧と意見書提出手続きも延期し、やり直しをしてしかるべきです。にもかかわらず、この件について問い合わせても何の説明もありません。
もっとも、マグニチュード9.0という観測史上最大の地震を経験したことで、高架化を前提にした都市計画案自体の見直しをも検討せざるを得ない事態であることは明白です。今回の震災では、東北新幹線の高架橋に甚大な被害が出、一方、東京、仙台とも地下鉄が最も早く復旧したという事実を直視すべきです。都市計画案が構造上マグニチュード9.0に耐えられるのかどうか費用面、安全面で地下化案と比較検証しなおすことが何よりも必要です。
さらに言えば、今回の震災は原子力発電所の未曾有の事故を誘発したこともあり、日本経済や都市計画のあり方について根本的な転換を迫っています。3月11日以前の計画案がそのままで良いわけはありません。
今後の対応について以下の通り申し入れます。真摯な回答をいただきたくお願いいたします。
記
1、今回の説明会延期を形式的なものとせず、未曾有の震災を経験したことを踏まえ、鉄道連続立体交差事業自体の根本的な見直しの出発点とすること。
2、マグニチュード9.0という観測史上最大の地震を経験した以上、今回の都市計画案が構造上マグニチュード9.0に耐えられるのかどうか検証しなおすこと。
3、在来線をシールド工法で地下化し、在来線跡地を緑道にできれば、首都圏直下型地震の際に、帰宅困難者の緊急避難路に活用できます。震災時の安全確保の観点から、全線地下シールド方式との比較を検討しなおすこと。
4、東京都は、代替案についての比較をおこなえるアセス制度を条例で定めており、今回公示縦覧した環境影響評価準備書案は撤回し、代替案を含む環境影響評価を実施し、新たな都市計画案を練り直すことを求めます。
2011年3月23日
京王線の地下化と緑のまちづくりを進める会
連絡先;京王線地下化実現の会・京王線の地下化を求める会
世田谷区松原一丁目五二-四 松原1丁目会館 電話 080‐3413‐8153
|