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杉並区「つくる会」教育委員再任問題(11月26日本会議報告) |
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2008/12/01 月曜日 22:55:58 JST |
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野党全会派退席のまま自民・民主・公明の与党単独で強行採決
「つくる会」教育委員再任に過半数が異議!
11月26日、杉並区議会は、教育委員再任人事案を、公明と野党全会派の退席により、事実上不同意をつきつけました。しかし、その後、自民・民主に公明が加わり、与党単独で採決を強行する暴挙に訴えました。
◆「つくる会」賛同者を自認した山田区長
区長からの大蔵・宮坂両委員再任提案に対して、無所属区民派・けしばは、まず「区長は『つくる会』をどう評価するか、賛同しているのでは」とたずねました。
区長答弁は「賛同していない。『つくる会』がどういう団体か知らない」という不真面目なものでした。杉並での「つくる会」教科書採択に組織をあげている団体であり、知らないはずはありません。
現に、昨年12月7日に行われた、「つくる会」による「教育再生民間タウンミーティング」に、八木秀次前「つくる会」会長のコーディネートのもと山田区長はパネラーとして参加しているのです(左写真)。区長の答弁は、以前は区長が賛同していた「つくる会」から分裂した八木秀次前会長率いる「教科書改善の会」や「教育再生機構」の賛同者であることを認めたものであり、現「つくる会」の藤岡信勝会長らとは関係がないというだけのことです。
◆「教育委員の適性に欠ける」と6会派が区長を追及
けしばは、大蔵氏が勝共連合の機関紙『世界日報』に常設コラムをもち、「杉並区教育委員」の肩書で筆頭賛同者に名を連ねていることや、八木秀次氏とともに、「つくる会」を離れ、「教科書改善の会」「教育再生機構」の賛同者として、新たな教科書づくりに力を入れている事実を質しました。これが地方教育行政の組織及び運営に関する法律11条に違反することを追及しました。区長は、「コラムに書くことは自由」「国際勝共連合や『つくる会』が、政党や政治団体でも、積極的な政治活動でもない」と居直りました。
続いて「従軍慰安婦は売春婦」発言、「教科書無償配布は無駄遣い」などの大蔵氏の発言が、教育委員としてふさわしくないことを問題にしました。他の会派からは、「高齢者と男性に偏りすぎ」「次の世代を」「一人は女性を」という意見が出され、6会派が教育委員の適性に欠けると指摘しました。
◆公明と野党全会派の退席で定足数に欠け休会
質疑の後、反対の立場で、共産党、社民党・みどり、生活者ネットワーク、無所属区民派など少数会派が全員意見を表明、自民議員倶楽部、自民党杉並区議団、民主党が賛成意見をのべました。
いざ採決という時になって、公明党議員が退席を始めたのです。再任に反対していた全会派がそれに続いて退場しました。議員席はあっという間にがらんとした状況になり、議長は休憩を告げざるをえませんでした。
◆賛成意見の表明をさけ、退場で異議となえた公明
私たちは、公明が最後まで人事案に異議を唱えていることは聞いていました。公明は8年前の大蔵氏の教育委員選任の折にも、異議があったため退場し議決に加わわりませんでした。その結果、議案は賛成多数となり、選任を許したのです。 私たちは、再任を阻むために、公明が退場する場合には、それにあわせ全野党会派が退席することを期待していました。自民・民主だけでは定足数に満たないことから、流会にできると考えたのです。
公明は自らは退場しても議案は賛成多数で承認され、議長を出している与党会派としてのメンツも保てると考えたのでしょうか。反対する全会派が退場することは思いもよらなかったはずです。
◆自民・公明・民主与党単独強行採決弾劾
休会中は数回にわたり、幹事長会が招集され、自民は「質疑を行い、反対意見まで述べて退場するのは前例がない」と公明に圧力を加えました。山田区長は、予期せぬ事態に「退場して議決に加わらないのは議員の責任の放棄だ」と怒りをあらわにしました。
退場は、議案に対する異議を示す一つの方法であり、質疑も意見もその理由を示した正当な行為です。幹事長会では、共産党と社民党・みどりが、召集に応じない姿勢を示し、少数会派6名も議長に対し、召集に応じない態度を表明し流会を求めました。
こうした野党全会派の要求を無視し、1時間後に、自民・民主に公明が加わり、定足数に達することから、野党会派不在の中で本会議が召集されました。その結果、大蔵氏は全員の賛成で承認となり、宮坂公夫氏の再任は反対討論もないまま強行採決されました。傍聴席からは、抗議の声が上がりました。 議案に対し、過半数を超える議員から退場という形で、異議をつきつけられた以上、区長は再度提案しなおすのが議会本来のあり方です。多数の意思を無視して採決を強行したのは、多数決原則の否定であり、その背後にいる住民の意向の無視です。自民の言いがかりに屈して、採決で賛成した公明は、何のための退場だったのでしょうか。
◆「つくる会」の組織的行動=田母神論文を許すな
田母神前航空幕僚長が、2003年統合幕僚学校長時代に新設した講座「歴史観・国家観」には、「新しい歴史教科書をつくる会」副会長の福地惇大正大教授と高森明勅国学院大講師や前会長の八木秀次氏が招かれていることがわかりました。
田母神論文を1位にした、懸賞論文の選者もまた「教科書改善をすすめる会」世話人の渡辺昇一氏と賛同人の産経新聞客員編集委員花岡伸昭氏らでした。「つくる会」思想で航空自衛隊幹部を染めあげようとした組織的な行動だったのです。同じ思想で、杉並の中学生が教育されることは許せません。
議会でいったんは否定された教育委員が、来年再び、「つくる会」教科書を採択することは認められません。子どもたちを戦争に導く教科書の撤回まで、ともに力を尽くしましょう。

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