都教委中学歴史・公民に育鵬社版採択せず!
都の教育委員会は、来年度から使われる中学教科書の採択で、7月27日の会議で、都立中高一貫校と特別支援学校でこれまで使われてきた育鵬社の歴史教科書・公民教科書を不採択にしたことが都のホームページで公表されました。都立学校から戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」系の教科書がなくなるのは19年ぶりです。都教委のメンバーは6名で、育鵬社を支持した委員は2人、自由社は1人、計3名で過半数になりませんでした。
1999年石原慎太郎都知事がスタートし、都教委は2001年に扶桑社の歴史教科書と公民教科書を採択して以来の大きな転換です。2002年、都教委の「10.23通達」が発出され、卒入学式で「日の丸・君が代」強制が始まりました。職務命令に従わない教員は240名にのぼり、処分や裁判など営々と闘い続けてきました。教員や市民の教育を守る取り組みがようやく実を結ぶ一歩が始まり、横浜市や藤沢市等全国にも広がっています。