杉並区の「3.11を忘れない」集い 被災地の復興の現状と避難所生活の教訓学ぶ

「3.11をわすれない」集いで講演する佐藤一男さん

3.11から10周年、区で例年行われてきた「3.11を忘れない」に参加。会場は西荻地域区民センターホール。入口で熱を測り、座席は一つおきに新型コロナ対策をこらし参加を事前申し込みにして、限られた人数にせざるを得なくなり、内容が良かっただけに残念でした。

今年は岩手県陸前高田市で避難所運営アドバイザーをしている防災士の佐藤一男さんをお招きし、被災地の現状と避難所を運営してきた興味深い教訓をお聞きしました。牡蠣養殖を営んでいた佐藤さんは、自宅や新調した船と作業場を津波で流され、仮設住宅で自治会長に推されて苦労して仮設をまとめ上げました。

「災害はどこでも起きる。災害を止めることはできないが、被災を止めることはできる」とし、日頃の備えの重要性が訴えられました。「大切な友や恩人を失った者からのお願いです」と言われれば説得力があり、改めて学びなおしました。