陥没・空洞地域1㎞区間、大深度の地質不明なまま掘進

付近の地下に陥没・空洞が起きた調布と同様の地盤がある善福寺公園

6月14日道路交通対策特別委員会で、外環道工事の陥没・空洞発生に対し、4月に沿線7区市で行われた国など事業者の説明会に対する質疑が交わされました。国・事業者は、「今回の説明で示された再発防止策をもって工事を再開するものではない」と答えているものの、被害者への補償と地盤改良が済めば工事が再開されるおそれがあります。

シールドを動かす作業ミスがあったことは確認できても、根本原因は、国など事業者が大深度の地盤条件を事前に調査し把握していなかったことです。事業者は、大深度地下を掘進する前に、各種の基準や指針に規定された最低200メートル間隔の大深度のボーリングをしていないこと、陥没・空洞区域では1㎞区間の大深度のデータがありません。今後、善福寺地域を含め大深度の地質状況を把握しないまま工事を行うことがないよう求め、区から国に対して要望することを確認しました。