子ども・家庭への支援を強めます
杉並区(以下、区)は、今年度から972万3千円の予算を組み、子育てに困難のある家庭に食材を届けます。内、人件費が500万円でこれまで福祉で連携してきた法人に委託します。対象には外国人もあり、食材は各家庭にあわせたものにすることを確認しました。ただ民間の職員が家庭の事情などセンシティブな情報に触れるため、事業者の個人情報守秘義務を厳重にすることや、ケースによっては従事する職員の困難も予想され、職員のメンタル面のフォローも求めました。子どもは、家庭に困難があっても社会全体で育ちを支援していくことが求められます。区も法人も地域も全体として気持ちよく関われる環境が必要です。地域には、子ども食堂やサロンなどがあり、そうした居場所とも協力しあい、地域への理解を広げ、連携できる取組みを期待します。
虐待から子どもを守るための児童相談所設置に向かって
区は、高円寺子ども家庭支援センターに加えて、来年4月に荻窪、再来年は高井戸に子ども家庭支援センターを設け児童虐待対応を強化します。23区では、世田谷区や江戸川区、荒川区、港区に児童相談所が開設されました。児童相談所は、虐待件数によって児童福祉司や心理士、一時保護所の児童指導・保育士の配置数が決まります。質問に対し、職員から「課題を整理しながら、(子どもに寄り添う)より良い相談所にしたい」との意気込みが語られました。